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2010年06月 アーカイブ

電子製版機

写真原稿から直接金属板上に網点を彫刻して版を作る、エレクトロニクス利用の機械をいいます。

電子彫刻機ともいいます。

原稿を小さい光点で走査(スキャン)することはカラースキャナと同じですが、カラースキャナは色分解や網点に分解したフィルムを作ることが最終目的であるのに対し、本機は刷版を作る点が異なります。

最初の機械は"バリオ・クリッショグラフ"(ルドルフ・ヘル社、西ドイツ)といい、カラー原稿から直接銅板に色分解・彫刻して、凸版製版を行ったもので、原色版に用いられました。

また、着色したプラスチック板に彫刻して、平版用網ポジを作るためにも応用されました。

スクリン線の変更も、拡大縮小も可能でした。

現在は、原色版の利用が低下したことや感光性樹脂の開発が原因で、あまり使われなくなりました。

現在では、電子製版機は、凸版からグラビアへと移りました。

同じくルドルフ・ヘル社でグラビア用の電子製版機"ヘリオ・クリッショグラフ"を開発、各国で使用されています。

色分解されたモノクロ反射原稿を用いて、スキャナ方式でグラビア銅シリンダに菱形のセルを彫刻するもの。

繰り返し模様、連続模様には特に効果があり、木目印刷やパッケージ印刷に利用されています。

今後はカラースキャナ、コンピュータとオンラインにして、カラーフィルムから直接グラビアシリンダが作れるようなシステムを、メーカーは完成しようとしており、スピードアップとフィルム不要を目指しています。

最近発表されたレーザーグラビアは、プラスチックをレーザー光で彫刻してグラビアシリンダを作る電子製版機です。

上と同じく、カラースキャナやコンピュータと直結したシステムとなり、スピードアップを図ろうとしています。

スクリン印刷

絹、ナイロン、テトロン、ステンレスなどの糸で網目状に織ったものを紗(しゃ)またはスクリンと呼びます。

このスクリンを枠に張り、スクリン面にインキの通過する部分(孔)と通過しない部分を作り、スキージで被印刷面にインキを押し出して印刷する方法をスクリン印刷といいます。

孔版の一種です。

スクリン印刷が日本に導入されたのは大正の初めで、製版、印刷とも手工的な技法でした。

昭和30年代に入って、写真製版法および高精度の印刷機などが導入され、精密印刷と大量生産が可能となり、急速な発展をとげました。

昔はスクリンが絹製のみであったため、シルクスクリンと呼びました。

スクリン印刷は、版面が柔軟で印圧が非常に少なく、インキ被膜が他版式と比べて厚いという特長があるため被印刷材の材質が自由に選べ、他の版式では不可能な曲面体にも印刷できます。

ポスター、POP広告、パッケージ、玩具、陶磁器、段ボール、ガラスや金属などの容器をはじめ、プリント配線、コンデンサなど工業印刷まで多方面に応用されています。

ロータリスクリン方式は版面がシリンダ状になっていて、巻取紙への連続模様の印刷が可能です。

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