技術の進歩のウラ 5
事前協議のとりくみでは、多くのすぐれた経験がみられます。
たとえば朝日新聞労組は、新聞制作のコンピュータシステム導入にたいして、関連する全職場から総質問運動を展開しました。
職揚のすべての労働者が疑問や不安をだしあい、それを職場段階、組合段階で経営側にぶつけて回答させ、計画の問題点を浮きぼりにするとともに、職場からの要求へと発展させました。
同労組の事前協議は、計画提示から全面稼動までの九年間に、団体交渉だけで二五〇回を数えました。
職場交渉までふくめると数えきれないほどでした。
この間、機器の導入、実験稼動、部分実施、全面実施の各段階で問題点を継続協議し、雇用と仕事の保障、教育・配転と労働条件の確定を行ないました。
同様のとりくみは、新潟日報労組でも行なわれ、五〇〇項目をこえる総質問運動で会社の計画を細部まで明らかにさせ、「合理化」を許さない先制的な要求をつくりあげていました。
また北国新聞労組は、事前協議を通じて当初の会社計画を二度にわたって変更させ、さらに「合意なくして実施なし」を合言葉に各段階できびしく条件をつけ、最後にストライキで労働時間の短縮(休日増と深夜勤拘束六時間半制など)をかちとって新システム移行を了承しました。
これはしっかり労働組合が意見を言ったからですよね。